パンを販売する時の食品表示について
イベントなどでパンを袋詰めした状態で販売する際、
必ず食品表示シールを貼らなければいけません。
実はこれにもルールがあります。
今回は食品表示についてお話したいと思います。
まず、食品表示シールを貼らなくてもよい場合があります。
それは製造している場所でパンを販売する時です。
しかし製造場所であっても加工したサンドウィッチや、
日持ちのする焼き菓子には表示シールを貼らなくてはいけません。
それ以外のイベント販売・委託販売などをされる方は
必ず食品表示シールを貼るようにしてください。
表示する文字は8pt以上が望ましいのですが、
表示可能面積が150c㎡以下であれば、5.5 pt以上でも構いません。
表示シール専用プリンターや業者さんに発注したり出来ますがどちらも高価なので
はじめのうちはパソコンなどで自作することをオススメします。
ラベル会社が提供している無料作成ソフトがありますので
そちらを使ってみてください。私は今でもラベル屋さんを使用しています。
「パン類」食品表示の基本項目は以下のとおりです。
例)食パン6枚切り
名称 食パン
内容量 6枚
原材料 小麦粉、牛乳、砂糖、バター、イースト、食塩
消費期限 2020.5.15
保存方法 直射日光、高温多湿を避けお早めにお召し上がりください
製造者 〇〇県〇〇市〇〇〇〇丁目〇
△△ △△△
名称
食パン
菓子パン
(それ以外は)パンと記載します。
原材料名
使用した原材料と食品添加物・アレルギー・遺伝子組み換えがあれば記載します。
原材料の中で使用した量が多い順番に記載しなくてはいけません。
例)シナモンロールの場合
原材料名 小麦粉、砂糖、バター、鶏卵、食塩、イースト、シナモン
となります。
ここでは砂糖・シナモンと記載していますが、
砂糖やその他の砂糖類(黒糖など)は「糖類」
シナモンやその他のスパイスなどは「香辛料」と記載しても構いません。
アイシングに粉砂糖を使用した場合は砂糖と記載しているので
「砂糖、粉砂糖」と二重表記しなくても大丈夫です。
自家製のカスタードや餡に関しては材料名だけ記載します。
ただしベーコンやソーセージなどの加工食品を使用した際は
食品添加物名を記載しなくてはいけません。
アレルギーに関しては原材料や添加物に
特定原材料(卵・牛乳・小麦・そば・えび・かに・落花生)を使用していたり
入っている場合は記載します。
例)味噌(大豆を含む) マヨネーズ(卵を含む)
*添加物の場合は~由来と記載します。
例)ベーキングパウダー(小麦由来)
内容量
内容数量を記載します。
1個のものについては省略しても大丈夫です。
食パンに関しては枚数で表記してください。
消費期限または賞味期限
年月日で記載します。
・消費期限・・品質が劣化しやすく速やかに消費しなければいけない期限
(5日以内に食べなければいけない食品)
・賞味期限・・期限内だと美味しく食べられることを保証する期限
(5日以上の食品)
保存方法
開封前の保存方法記載します。常温保存の場合は省略できます。
例)直射日光、高温多湿を避けお早めにお召し上がりください
製造者
製造者の名前と住所(都道府県から)を記載します。
分からない事があれば必ず保健所に確認してください。
丁寧に教えてくれますし、親身になって相談に乗ってくれますので。